ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター

 2017年、Bunkamura ザ・ミュージアムを皮切りに2会場を巡回した日本初回顧展で、大きな話題を呼んだ写真家ソール・ライター。

 1980年代に商業写真を退いたライターだが、2006年にドイツのシュタイデル社が出版した作品集『Early Color』をきっかけに、天性の色彩感覚で撮影されたカラー作品が世界的な反響を呼び、80歳を過ぎて写真界で再び脚光を浴びることとなった。12年にはドキュメンタリー映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』が公開。日本では15年に同映画が上映され、その名前と作品は多くの人に知られるようなった。

 展覧会開催や作品集の出版が相次ぐなか、2013年に89歳でこの世を去ったライター。その仕事場であり、40年以上を過ごしたニューヨークのイースト・ヴィレッジのアパートには膨大な作品が未整理のまま残されている。

 カラー作品だけでも8万点と言われる写真、絵画、さらに多くの資料類。現在、ソール・ライター財団によってこれらの作品や資料の発掘作業とアーカイヴが取り組まれている。

 本展では、前回の展覧会では発掘しきれなかった膨大なアーカイヴのなかから、世界初公開となる作品を含む多くの未公開作品と豊富な作品資料を展示。ライターの知られざる一面と創作の秘密をさらにひも解く。